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2013-05-22

最高な自由雲台

ファッションの世界では「オシャレは足もとから」とよく聞きますが、写真の場合はどうでしょう。
「イイ作品は首もとから」でしょうか? 縁あって、最近手に入れたのが真っ赤な雲台です。 
 

PRO GORDⅡ雲台が我が家に来てから三週間ほど経ちますが、やっぱりカッコイイですね。
カメラ別に専用のシューアダプターも用意されていて、快適に使えます。
それに、このシリーズのMAX耐荷重は100kg見た目以上にすごいんです。実際に販売を始めたところ、測定機器のメーカーから問い合わせがきたそうです。この雲台は本当に精密な工業製品なんですよ。
今回お願いしたものは別の軽いタイプですが、それでもカメラ+70~200mmの装備なら3セット分くらいは余裕でホールドできちゃいます。安心度はもう充分ですね。他のメーカーから出ている同性能の商品もありますが、お値段は倍の金額・・・それなら差額分だけ撮影に行った方がオトクでしょうか?

 
撮影しているときは、この後ろ姿がメインになります。余計なレバーもなく、シンプルな良デザインです。
案外に意識されませんがキッチリ「目盛りが振ってある」点が一番のポイントでしょうね。
ここにメーカーさんの自信が感じられます。雲台の精巧さを物語っていますね。
元は大型自動車のコンプレッサーを製造する会社だったらしく、作りがしっかりしています。
 
 
いまでこそ、この雲台にはベタ惚れなのですが、実は最近まで「自由雲台」と聞くとあまりパッとしないイメージのアイテムでした。なぜかといえば、そのほとんどが耐荷重が軽いものばかり・・・間違っても、カメラ+70~200mmレンズなんて着けられる訳もなく実用性が乏しいと考えていたからです。
しかし、2WAY式には構造上で避けることの出来ない欠点もあるのです。それは関節の数が多くなること。最初はいいのですが、数年経過したとき、ある箇所が締めても締めてもガタが出てしまったことがあります。それ以降は常にラバー手袋をして力任せにレバーを回していました。いま思えばありえないですね。結果、もっと状態は悪化してしまいました。 
 
 
ですが、この雲台に出会ったが最後(?)すっかり虜になりました。
イイ機材が手に入ったときには、それに見合うようなイイ写真が撮れるという勝手なジンクスがあるので
今回もルンルン気分で北に向けて出発です~♪ 
 
 

まずは試したい機能があったので、磐越西線へ。
それは鉄ちゃん向けの機能といっても言いくらいの [流し撮り回転機能]です。詳しくはこちらで見てもらうとして、簡単にいうとボールヘッドの上が回転するわけです。列車は動くものなので本当に緻密な描写を目指すためには以前の記事にもあるように列車の動きにシンクロさせる必要があります。



上の写真を一部を拡大するとこんなイメージができ上がります。動いている部分と止まっている部分がはっきり分かれました。これでシャッタースピードは1/320秒。蒸気機関車だからと気を抜くとブレ写真を量産してしまうので要注意です。逆に少しだけ気を遣って撮影をすれば、描写力は確実に向上します。


このささいな違いはプリントしたときに大きな差を生じます。特に高画素のカメラを使ってしっかりと撮影している方には分かるはずです。やっぱり気合を入れて撮った写真はでっかく伸ばしたいですもんね。 それも[流し撮り回転機能]で簡単に撮れちゃいました。基本的にシンクロ動作は流し撮りと同じなので、シャッタースピードに関係なくリスクがあります。しっかりした写真を撮りたいときに、とても使える機能です。よく考えられてます。




蒸機を撮影したら、新幹線が撮りたくなったので移動&肝心の精度を確めてみましょう。


               トンネルを飛び出すE4。一瞬かがやく姿がカッコいいです!14:57)



「雲台が長時間しっかり同じ姿勢を保つことが出来るのか」を検証です。一番気になるポイントでしょう。
新幹線は普通の列車と違い、線路沿いは高いフェンスで囲われています。普段よりも長焦点距離のレンズを使う機会が多い被写体です。このときも300mmに2倍のテレコン、加えて1.2倍のクロップアップで撮影をしています。実行焦点距離は、約720mm!!まさに超望遠領域です。超望遠で長時間・・・自由雲台に限らず普通の雲台でもコントロールが難しい条件です。こんな経験ありませんか、時間が経ってファインダーを覗くと構図が変わってること。いつの間にか雲台が重さに耐え切れずに"おじぎ"してしまう現象です。
 
 
 
望遠レンズを長時間構えるなんて、自分でもイジワルだなぁ~と思いつつセット。
狙う写真は車輌のアップ。実際に被写体を撮影しないと細かい調整ができません。そのうえ、超望遠を扱う状況は雲台性能が画づくりに影響します。13:00ごろにカメラを据え、 構図を微調整しつつ一本、また一本と追い込みます。
 
     
           13:12           13:57           14:16 
 
「二度あることは三度ある」を噛み締めつつ、4本目(14:57)で何とか完成です!暑かった・・・
ご覧の通り、検証をした約2時間はバッチリ重さに耐えました。とても優秀な雲台です。
 
 
 
 
 
 
 
カッコイイ見た目はもちろんですが、精巧なつくりの雲台にメロメロです
 
カメラやレンズに限りませんが、いいアイテムは写真への意識を高めてくれますね
 
そうなると、まだまだ撮りたくなってしまったので、さらに北上して秋田まで行っちゃいました
 
 
 
 
 
 
                    秋田で撮りたかったスーパーこまち。この赤がいちばん近いかも
 
 
 
                              寄り道した内陸縦貫鉄道もいい夕暮れでした
 
 
 
                           翌朝は由利高原鉄道へ。さわやかな路線です
 
 
 
朝夕は秋田内陸縦貫鉄道・由利高原鉄道へ、昼間はスーパーこまちと鉄道風景写真をメインに撮影です。
皐月に吹く風は少し肌寒いですが、とても心地がいいです。なかでも由利高原鉄道は撮影しやすい路線ですね。今度はじっくりと時間を取ってみたいです。 
 
 
 
 
 天気を確認すると、次は北関東が晴れ予報なので那須付近で写真を撮ることに決めました。
 
 
 
 
                             オーソドックスな編成写真もらくらく!
                                                          
 
 
 

                       烏山線はまぶしい新緑 足元に咲いた花が素敵でした。

 

 
 
 雲台にカーボン脚を組み合わせると、フットワークも良好です。
今までは仕方なく重たい三脚を担いできましたが、これからはそんな必要ありません。余計な力を消費しないぶん撮影に集中できます。RAW現像も同じですが、撮影時は出来るだけストレスを減らすことが良い写真につながりますから。いい相棒を手に入れました。この組み合わせで頑張ります!
 
 
 
 
今日はここまで!また次回~♪
We love photograph!


                    えんまさ



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ジュエ株式会社 (http://jouer.co.jp/


2 件のコメント:

  1. この自由雲台のメーカーはどこですか?

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    1. こちらのアイテムは海外メーカー「PhotoClam 」社製の雲台です。
      日本でこの商品を取り扱いをしているのは、デジタルホビー(ジュエ株式会社)です。日本では小売店に出回る数が少いため、リンク先の通信販売なら確実です。

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