震災から2年が経ちました。あの災害をきっかけとして、いままで気付かなかったような当たり前の日常が尊いものだと気づいた方も多いはずです。
ですが、2011年の災害は津波や原発だけではありませんでした。福島や和歌山では大規模な洪水が発生し、甚大な被害を受けました。地震の影に隠れてしまいましたが、こちらも事態は深刻だったのです。どちらの現場も少し縁があり、災害が起きてすぐの時期にお手伝いに行きました。
特に只見線は年に数回蒸機が運転され、何度も訪れていた場所だから実際に現場を見たときはショックでした。あったハズの線路が・・・鉄橋が・・・という状態ですから。自然がみせる姿は美しいだけでは無いと初めて肌で感じました。
その沿線でも特に酷かったのはこの鉄橋。本来はダムの真下にあったものですが、大雨によって水位が急上昇してやむなく放水。水圧をモロに受け止め、そのまま流されてしまったようで・・・
この光景を見たとき上手く言い表せませんが、心に何かが"ドーン"と響きました。だって、あれだけ好きだった美しい風景が突如として消えてしまい、目も覆いたくなるようなショッキングな光景へと変わってしまったのですから。この時は泥を掻くくらいでしかお手伝いができなかったので、それも悔しい気持ちがありました。もっと他に手伝えることは無いのかと。
1年半後、SNS上であるコミュニティーに誘われました。
それが「こころを支える只見線」のコミュニティーでした。当初は、いすみ鉄道の近くで写真展を行う目的でコミュニティーが立ち上がりましたが、あれよあれよという間に写真展のオファーが続いています。もしかすると国境を越えての開催なんてことも・・・。なんでも海外の方からも只見線の注目度が高いようで、実際に乗り鉄に来る外国人観光客もいらっしゃるそうです。すごいですよね。
1ヶ月くらい前のことになるでしょうか、
そのコミュニティー内で、「奥会津 麺’sフェスティバル」の案内とともに写真展を開催。そして「只見線撮影会」を行うので、その講師を募集する。とのトピックが立ち上がりました。自分は即座に立候補。柄にもなく"講師"を務めてまいります。
もちろん写真を撮る立場の人間ですから、展示も大事です。ですが、ある意味で展示をするのはプロもアマも関係のない世界です。一方で"写真を教える"となるとそうはいきません。カメラ・写真・鉄道、それぞれの知識を学んでいないと誰かにアドバイスすることはできません。一気にハードルが上がってしまいますよね。だからこそ、喜んでお手伝いさせていただきます。
最終的な行程は残雪の状況なども考え、明日のロケハンで決まる予定ですがこの周辺の撮影地をめぐることになりそうです。写真は秋景ですのであしからず。只見線だけあって鉄橋が中心になりそうです。
もちろん、同時開催の展示の方も全力です。枚数こそ少ないですが、プリントはきっちり仕上げました。上の写真はセレクト候補から外れたもの。最後まで迷いましたが、別の写真を選びました。
もっと喜んでもらえると思います。
最後に案内です。なんでも公式ページにはこの撮影会のことが記載されていないそうなので、こちらに情報を貼っておきますね。「奥会津 麺’sフェスティバル」は今度の土・日に開催されます。週末の予定が決まっていないかた、ぜひ奥会津にお越しください。おもてなしさせていただきます。
それでは会津に行ってきます。
We love
photograph!
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えんまさ
えんまさ
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