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2012-08-21

シーケンス写真とISO感度

お盆はどこかに行かれた方も多いのではないかと思いますが、私はと言うと生後3か月の子が居るので特に遠出もせずのんびりと過ごしていました横山です。

暑い日が続いていますが今日は大学生で夏休み中のBMXライダーのAKIRAをモデルにスケートパークで撮影を行ってきました。天気も良くこんな感じだったのでAKIRAも汗だくになりながら付き合ってくれましたありがとう!

Rider: AKIRA

明るいとは言えホイールまで完全に止まった写真を撮ろうとすると当然結構速いシャッタースピードが必要です。ブレてしまって何度もトライしてもらうのも申し訳ないし、ライダーも疲れてくるとモチベーションも落ちてくるのでISO感度を高めにしてシャッタースピードをできるだけ稼ぐようにして撮影しました。コマ毎にISO感度を変えられるのもデジタルならではだと思いますし、最近の高ISO感度は画質も結構良いので(ブレるよりは良い場合も多いです。)積極的に変えるようにしています。上の写真でISO1600で1/5000のシャッタースピードで撮影しました。速いシャッターで完全に被写体を止めてしまってBMXパーツのディティールまで見せようというコンセプトです。


Rider: AKIRA
今回の撮影は大会などではなくプライベートな撮影で、お願いすれば何回も飛んでくれるのですが、さすがに撮り逃しが多いとライダーとの信頼関係もなくなってきてしまいます。上の写真では一度飛んでもらった後にライダーさんにデジカメの液晶を見せて写真のイメージやライディングのフォームなどをお互いに話し合いながら写真を作りこんでいきます。この「すぐ見れて現場で作りこめる」と言うのもデジタルが得意とする楽しい部分でもありますね。

Rider: AKIRA
SILKYPIX DSP5では撮影したISO感度に応じてノイズリダクションを自動でセットしてくれる「ダイナミックデフォルト」という機能が付いています。そのためRAW現像時に余程大幅に露出を上げたりしない限り、常用感度ではノイズリダクションを調整しなくなりました。初期設定でも良い感じだと思いますよ。

ここで撮った写真を見ながらライダーと話して気づいた問題点が一つありました。
回転する技が写真だと(動画に比べて)表現しにくいと言う事でした。

これ、実は後ろ向きに跳んでるんです

上の写真のように横向きに180度回転する技の一瞬だけ捉えるとこちらに向かってるのかあちらに向かって飛んでいるのかがわからなくなってしまいます。
そこで、三脚を使ってカメラを固定し、連続撮影してシーケンス写真を撮り一枚の写真にフォトレタッチソフトで合成してみました。

連続した写真を合成したシーケンス写真

動画でも良いのですが、動画の一番の問題点はテレビやモニターなどの画面でないと映せない事ですね。その点、このように一枚の写真にしておけばそこそこ直感的に動きもわかりますし、プリントしたりする事もできます。合成が少し手間はかかりますが自転車に限らず動いているものですとこんな表現も楽しいかも知れませんね。

ここでシーケンス写真を作る時のワンポイントなど。

●露出はマニュアル+ホワイトバランスも固定で
 これはコマ間のばらつきを抑えるためです。一枚だけ暗かったり青かったりすると合成しにくいです。
●三脚で固定してカメラは振らずに背景は動かさない
 被写体を追ってカメラを振ってしまうと合成時につなぐのが結構至難の業になってきます。

こんな感じで撮影しておけばばっちりです。
もしご興味のある方は試してみてください。

We love photograph!
http://v-lamb.blogspot.jp/

2 件のコメント:

  1. シーケンス写真はどのようにして作るのですか

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  2. 一枚の写真を背景にしてフォトレタッチソフトでレイヤーを重ねて切り貼りしています。

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