ずいぶんと遅くなってしまいましたが、PICTORICOさんから発売されているデジタルネガフィルムで作成したネガをプリントしてきましたー!!
前回のネガ制作編はこちら
http://v-lamb.blogspot.jp/2012/08/blog-post_23.html
今回はプリントなので学校の暗室での作業になります。
私自身暗室作業が久しぶりだったのでワクワクでした!
これが学校の暗室です。
奥の赤いピンセットがあるところが現像液
真ん中の白いピンセットが停止液
手前の青いピンセットが定着液
最後が水洗です。
では詳しい手順にいきましょう!
これが前回作成したネガです。
これを今回は密着プリントしていきます。
密着プリントとは、ネガを印画紙に密着させてプリントする手法です。35mmのネガを印画紙に並べてインデックスプリントを作成する時によく用いたりします。これはベタ焼きとか呼んだりします。
今回は暗室内での作業のため撮影できなかったので写真がないのですが、、、。
手順を説明していきます!!!
まず印画紙をセットして、その上にデジタルネガフィルムを重ねます。そして最後にガラス板を乗せれば準備完了です。
タイマーをセットして露光します。秒数はあらかじめ段階露光でおおよその秒数をみておきます。
露光が終わったら、現像→停止→定着→水洗の順番で液につけていきます。
これは水洗風景です。
そして乾燥機にかけます。これは出てくる時です。
今回使用した印画紙はこちらです。
FUJIFILMさんの多階調の半光沢の印画紙
ILFORDさんの多階調の光沢の印画紙
この2つです!
もともとフィルムで撮影していた時はFUJIFILMさんのこの半光沢の印画紙を使うことが多かったです。デジタルの用紙でいったらセミグロと同じ感じですね。
できたプリントがこちらです!
少し濃いですね・・・。やはりネガを作る段階での調整がいかに大事かが分かります!
ですが銀塩モノクロ印画紙にプリントすることによって化学反応から生まれるプリントはやはりひと味違いますね。
今回はRCペーパーでプリントしていますが、バライタ印画紙を使用したりすればまた違った表現にもなると思います。
他の2枚がこちら!
横線のように見えるのは乾燥ムラです。
このように乾燥機ではムラができてしまうこともあるのでスクィーズなどを使って丁寧に水気をきって乾燥させるとより綺麗な仕上がりなります。
今回はダメな例も参考に。笑
今回のネガではこれが一番綺麗に仕上がったと思います。肌の感じだったり優しい雰囲気をだしてます。
これはILFORDさんの光沢の印画紙です。
全部集めるとこんな感じです!
半光沢と光沢の違いが分かりますね。
今回初めてデジタルネガフィルムを使ってみましたが、素直に楽しかったです。
今だとデジタルから入ってフィルムを使ったことがないって方もたくさんいると思います。
ですが、やはりインクジェットの黒色と化学反応でできた銀画像の黒色は違うと思います。まだ味わったことがない人にも是非手にとって体験して欲しいと思います。
デジタルカメラで撮影した画像がこんなにも簡単にフィルムにできて新しいことができる。それが可能になったのはこのデジタルネガフィルムが身近になったからだと思います。
暗室作業をしているとやはり、露光した印画紙を液につけて像が浮かび上がってくるというのはなんだか格別な気もしました。新しいことを取り入れながら昔の技法もなくさないようにできるというのは素晴らしいと思います。
デジタルデータを追い込んでいいネガを生み出すことができる、それはフィルムの一発勝負の現像で失敗したら・・・なんてことも考えずに制作することもできます。
こうして身近に感じられることができるようになった今、手に取って確かめてみて欲しいです!!
長々と書いてしまいましたが、、、
今回ご協力頂いたPICTORICOさん本当にありがとうございました!
また詳しくお話を伺いたいと思います。
ピクトリコプロ・デジタルネガフィルムTPS100
今回使用させて頂いたものです。
みなさんも是非使ってみて下さいね!
プリント編が更新遅くなってすみませんでした!
リナでしたー!!!
▼PICTORICOさん
http://www.pictorico.co.jp/
▼デジタルネガフィルム制作編
http://v-lamb.blogspot.jp/2012/08/blog-post_23.html
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