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2013-10-23

秋の空

こんにちはエンドーです!
遅めの台風シーズンのおかげで天候が悪いですね。
もう10月なのに暑い日があり、その数日後には北海道で雪が降っている・・・なんて考えられないような日々が続きますね。このまま何事もなく紅葉が進んでゆくと良いのですが。
 
 
さて、今回は富山のつづきです。
 
 
実はまだまだ夕暮れの情景を狙っていました。
雲の形や光の具合はこの時がピークでした。これだけ写真映えする空はめったにありません。
「何でもいいから今来い!」と念じていると遠くから3灯のライトが見えました。
貨物かと思いましたが、現れたのは485系でした。


新型の特急も良いですが、国鉄型は順光でも逆光に関わらずにいかに撮っても様になりますね。
無骨な外観には不思議と愛着が湧くような気がします。写真としてはわざとホワイトバランスを操作したくなる場面ですが、現像の時点では晴天モードのままで仕上げました。それでも青・赤・黄色は豊かです。その後は暗くなったので、この日は終わり。


 
 

翌朝はライトレールを撮影後、足早に山間へ移動です。
この旅の目的のひとつである、ダブルデッカーを捉えるためです。




元々この車両は京阪の所属でしたが、新車の置き換えで富山地鉄へと譲渡されました。京阪時代と比べると少し短いですが、とても風景に馴染んでいます。私的な考えですが、初めて撮影する被写体の場合はまず順光で編成写真をおさえます。写真では"表現"も大切ですが、"記録"も大切な要素です。被写体のことをよく知るためにも一歩目は編成写真から始めます。





編成写真の次は風景写真が気にかかります。
撮影地を選ぶときに最も大切なのが「ダブルデッカーから眺めるたとき、どの場所が一番感動するだろう」ということです。その点を考慮すると、見渡しのよい大鉄橋は二階建て車両やパノラマカーにとっては最高のシチュエーションのひとつといえるでしょう。いい眺めです!






「編成写真」「風景写真」を撮影すると、なんとなく被写体の大きさとか雰囲気が感じとれるようになります。そうなればこっちのもの。光線さえ把握しておけば、フレームアウトも楽勝で仕留められます。ここまでくると「イメージ写真」となるわけです。一見むずかしそうな構図ですが、順序を守り緊張感を引き出すと撮影は案外あっけなくできるものです。





 こっちはフレームアウトを狙うあいだ、反対方向にコンパクトデジカメを構えての撮影です。
デジタル一眼レフとは違い、コンパクトカメラは得意なことと不得意なことの差が顕著に表れます。描写力に関わる部分はどうしようもありませんが、シャッターラグやAFの使い方などは「人間が頑張れば解決すること」です。カメラに足らない部分を補ってあげるだけで、これくらいの写真は簡単に撮れてしまいます!
カメラも軽いし、広角から望遠まで片手操作で済んでしまうのだからスゴイ時代になったものです。



ダブルデッカーも車庫へ戻ってしまったので、信州の長電へ寄り道してゆくことにしました。
以前この場所に来たときは上条駅のあたりで撮っていたので、今回は夜間瀬へと向かうことにしました。この路線は駅の雰囲気がとても良いのでとても気に入っています!






車両もなかなか年季の入ったモノが走っています。
元営団("メトロ"ではなく)の3000系の通称「マッコウクジラ」が走っています。ステンレスの車体は案外凸凹していて、表面の反射率も優れています。とても写真映えする被写体なのです。

秋の信州を空気を味わいつつ、今回の旅は終わりました。
これからは空のグラデーションが美しく、煙が映える斜光線のシーズンとなってきました。
蒸機の忙しい季節です。気合を入れていきましょう!!



今日はここまで!ではまた次回~
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                    えんまさ

2013-10-11

富山は初秋

こんにちはエンドーです!
秋風が心地よいですね。ここだけの話、暑いのは少し苦手です。
一応は夏生まれですが・・・。実際に暑さのせいで、集中力も途切れることもままあります。
 
 
そうなると「春」や「秋」の季節は作品創りの時期といえるます。
すこし日照時間は短いですが、チャンスを絞って緊張感を高めるとイイ作品ができるはずです。
たとえ、春の朝日は撮れなくとも秋の夕暮れを主題とした秀作は多いので楽しんでいきましょう!
 
 
 
 
 
 
日本全国いきたい場所は多々あるのですが、連想ゲームで決めるのもいいですね。
僕の場合は "秋"というと"風" / "風"というと"海" / "海"といえば"日本海"(∴ "秋"といえば"日本海")
なんて具合でした。今回の気分は《北》よりも《西》!! 最終的に富山に決めました。

 
 
 
 
 
富山に到着すると、雲ひとつないほどの快晴。汗ばむくらいの天気です。
撮影をしつつ合間に空を観察するも、どこまでも広がる青空。ず~っと青空。
空をみていたら、ふと夕陽のイメージが浮かんできました。
 
 
 
富山で撮影を続けるつもりが・・・いつの間にか新潟に来ていました。衝動とは恐ろしいですね。
それでも来た甲斐はありました。立山連峰の姿もバッチリです。
 
 
 
 
 
この場所で最も撮りたかったのは「トワイライトエクスプレス」
ですが、通過予定時刻は18:05。少し時期が遅れてしまいました。
周囲は真っ暗ですが、せっかくなので通過を待ちました。
しばし写真のことは忘ます
 
車窓からこぼれる光は暗闇であるほど、周囲へ拡がります。薄く照らされた波
その音を聞きながら通過してゆく夜行列車は旅の醍醐味です
 
ただ、それを写真で表現することは難しい時間帯なので、いつも歯痒い思いをしています。
醍醐味を表現するには、「高感度の良し悪し」で単純にきまる話でもないのが写真の辛いところです。
いつの日か作品として仕上げたいものです。






 
その夜、疲れをとってから富山へ再移動です。日付が変わるまえには現地へ着きました。
日の出から相も変わらず天気は晴れ。撮影には最高の二日間です!
 
 
 
 
 

 

幸運は続くようでタイミング良く朱色の列車もきました。
 

いままで海をまじまじと見つめたことはなかったのですが、「青色」にはさまざまな深さがあるんですね。絵画であれば、フェルメール・ブルー。写真では、アンドレアス・グルスキーの「オーシャン」シリーズが一番印象に残っています。









海を楽しんだあとは港へ移動です。近くを走る万葉線も一気に仕留めます!
徐々に雲の気配がしてきましたが、全然問題のない状態・・・どころかイイ感じに背景へ回ってくらました。デュフーザーにならない程度であれば嬉しいアイテムです。



 どこでもドアがついた列車もきました。
車両の短さもいい雰囲気です。まるでおもちゃを見ているようですね。




午後まで万葉線を楽しんだあとは、トワイライトエクスプレスを撮りながら夕焼けを待ちました。


線路際にススキがちらほら出てくるようになりました。そこで今回は逆光位置でカメラを構えました。
ススキは順光で撮影をすると、本当に地味に写ってしまいます。鮮やかな色でないのが原因の一つです。

雲の明るい部分にススキを配置したので、主題がわかりやすくなったでしょうか?
このあと夕焼けが魅力的になってゆきます。




続きは次回!
富山地鉄の"アレ"も撮ってきましたよ。お楽しみに~
 
 
 
 
 
 
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                    えんまさ

 
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【TV出演】「侃侃諤諤」に出演


バラエティ番組・「侃侃諤諤」に遠藤真人がVTR出演いたします。
番組内において鉄道写真家として出演し、鉄道好き有名人とともにVTR出演をいたします。同時に鉄道写真の提供もしております。鉄道ファンの方はぜひご覧ください。


【O.A.情報】
「侃侃諤諤」-テレビ朝日
・2013.10.17(木) / 26:12より
「東急東横線VS 京浜急行線」どっちがスゴい電車?

番組HP:http://www.tv-asahi.co.jp/kangaku/#intro


 
 

2013-09-17

鉄道写真の構図理論

こんにちはエンドーです!
台風が過ぎ、本格的に秋の到来。秋空を見ていると、まさにプラナーの色合いだな・・・と思ってしまいます。透き通る青色はとても爽やかで気持ちの良いものです。



 

先週まで続いた写真展、7日のガレリア銀座セミナーはいずれも盛況のうちに終わりました。
いまだから正直に話せますが、直前まで不安が重なっていました。それでも皆さんのおかげで、終始楽しく過ごすことができました。やっぱりお祭りは賑やかでなくっちゃいけませんね!今後も頑張ってゆくので、ぜひ参加してください。






実は銀座のセミナーに向けて、鉄道写真の「意識」と「技術」をテーマとしたパワーポイントをつくりました。今日はその一部をこちらに書いてみたいと思います。誰しもが気になるところ、鉄道風景写真の基本的な構図の作り方です。



〈鉄道風景写真 〜基本編〜〉
 
 
 
 
鉄道写真に限らず、イメージとしてダイナミックさを表現するためには、
「画面内で視線を意図的に誘導させる」テクニックを使うことが容易であり、基本です。
それは画面内にいくつかのキーポイントを配置することで、安定した構図をつくり出す効果があります。
 

 
 



たとえば、このような構図です。
もし仮にタイトルをつけるとしたら、「富士山と新幹線(N700A)」でしょうか。
主題は富士山、副題が新幹線のとき、キーポイントはの位置に配置させます。
すると目線の移動は、の順に変化してゆきます。



 
 
 
富士山から先頭部、つづいてロゴマークへと視線は誘導されます。
では、なぜこの配置がダイナミックな風景写真向けの構図なのでしょうか?
 
 
それは 視線の移動距離が長いほど、人間は「大きな物をみている」と錯覚するからです。
画面内で最も距離がある場所は、縦でも横でもなく「対角」です。
これが画面をダイナミックにみせる、最も簡単で効果的な手法です。
 
 
 
 
〈鉄道風景写真 〜応用編〜〉
 



基本の次は応用です。
実は縦構図は横構図と比較すると、独特な性質があります。
画面配置と視線の流れを再びで追ってみます




 
 
基本編の構図と最も異なるのは「対角線を使わない」という点です。
それでもダイナミックな効果を得られるのです。なぜでしょうか?
 
 
実は縦構図では「上下端」に主題と副題を配置するだけでも、充分な視線誘導効果が生まれるのです。横構図と比較すると縦構図は特殊なのです。
 
 
 
加えて、この写真の場合は遠近法も用いています。
掛け軸に多用される「上にゆくほど遠く、下にゆくほど近い」という合わせ技でダイナミックさを演出しています。
 
 
 
 
 
 
以上、鉄道写真構図の理論的なお話でした。いかがでしたか?
 
セミナーでは他にも、日の丸構図の良さ・動く被写体をきっちり捉える方法などをお話しました。
もちろんRAWも実践しました。「ギラリ」を魅力的に仕上げるためには、ガンマの大切さを理解いただけたと思います。楽しいセミナーでした! また機会があるときは告知しますね。
 
 
 
 
 
 
今日はここまで! それではまた次回に~


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えんまさ
 
 

2013-08-30

会津から銀座へ


こんにちはエンドーです
まだ日差しは強いです。それでも空を見上げるとすっかり秋の色になっていますね。
暑い日々もあと少しです。気を引き締めていきましょう。


先週は会津で浴衣撮影会の講師をしていました。
奥会津温泉郷協議会と鉄道写真の愛好家などでつくる、奥会津写真家集団「写好景嶺(しゃすけね)」が主体となったイベントです。わたしは第二回麺'sフェスティバルに引き続き、二回目の登板。
列車の写真ならこちらも慣れていますが、モデル撮影となると話は内容は全くの別もの。まして駅舎内での撮影なんて、なかなか出来るものじゃありません。参加したみなさんにとっても、貴重な体験になったでしょう。二日間とても楽しかったですね!

 

普段は列車しか撮らない人・ポートレートしか撮らない人の異種格闘技戦のようで、とても緊張感がある撮影会でした。ポートレート撮影の定番は望遠レンズ&後ボケでモデルさんを引き立てますが、今回は「駅」という空間を意識するために広角~標準レンズを積極的に使い、撮影に臨んでもらいました。


なかには関東からお越し下さった方や撮影の合間に駆けつけてくれた方もいらっしゃいました。
とても嬉しかったです。ありがとうございました。昼間はモデルさんを撮影し、夜は連日温泉&大宴会。とくに会津で食べる馬刺や日本酒の美味しさは格別!!最高のもてなしでした
朝は宿から徒歩3分の撮影地に向かう・・・まさに夢のような三日間でした。




「写真の町」といえは北海道の東川町ですが、「鉄道写真の里」があっても良いかもしれませんね。
只見線なら年に2回はSLが走るし、四季の変化も富む路線はなかなか存在しません。撮影地も広いところが多いので、好きなアングルで作品創りができる。最高の環境です!




もうすぐ稲刈りの季節になりますね。田んぼも黄金色に近づいています。
今年は11月にSLが走りますね。その機会に遊びに行けるといいな!





後ろ髪を引かれつつ、最終日の夜には"ある準備のため"に会津を発ちました。
帰京してからは、ひたすらプリンターと戦っていました・・・・




 
 
そう、全てはこの9/7のイベントのためです!!
カラーマッチング を 鉄道写真で解説するセミナーです。
わたしは撮影~RAW現像パートを担当します

RAW現像とカラーマッチングの無料セミナー「鉄道写真を魅力的
   に仕上げ、イメージ通りにプリントする。」 
場所はみなさんご存知の[ガレリア銀座]です。福島から一気に23区まで来ちゃいました
当日は「鉄道写真において撮影時に気をつけること」から「プリントの色をモニターに合わせ込む」流れを勉強してゆきたいとおもいます。





撮影で大切なことは大きく分けて2つあります


【意識】― 構図の決め方や光線の使い方をお教えします
【技術】― 鉄道に適したカメラの操作、ピント・シャッターの扱い方をお教えします


いかがですか?この2つをマスターするだけで、写真の質はとても向上します。
「写真の撮り方」のような本を読んでも、正直にいって理解できないことも沢山ありますよね。
その部分を時間の許す限り、丁寧に説明できるように準備しています。

そこまでの内容で参加費はタダです。セミナーの最後にはお持ちいただいたデータを実際に印刷することも出来るので、プロの環境を体感してみてくださいね!




今日はここまで! それではまた次回~
                                

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えんまさ

2013-08-13

駅がテーマのお知らせ2つ

こんにちは、エンドーです
暑い日が続きますね。帽子+水分補給は鉄則
写真を撮るのは楽しいですが、まずは身体の安全が最優先。
状況によっては勇気ある決断も必要です。酷暑の撮影は気をつけましょう
 

 
 
まずは恒例の(?)『麺'sフェスティバル』の[浴衣deコンテスト]です。
前回は3月の麺'sフェスティバル内の一環として開かれました。その第二弾です。
二日間の撮影内容も前回に比べてバージョンアップ!!力が入ってます
モデルさんに協力をいただいて、味のある駅舎とともに日本の夏風景を楽しみましょう!
 


今回はチラシも作っていただきました。嬉しいですね!
ここでのポイントは"お持ちのカメラの種類は問わない"という部分です。
もちろん、デジタル一眼レフであれば簡単に出来ることは多いです。しかし、コンデジの長所を最大限に活かせばそれを超える画作りだって容易に出来ます。少し前の記事にも書きましたよね。


一応ポートレートがメインです。・・・が、駅がテーマなのでガッツリ鉄道写真として仕上げます。
いまのご時世では駅でスナップを撮ろうにもいろいろと制約が増えてきています。余計なトラブルを生じてしまうかもしれません。その点、撮影会ではモデルさんを使って撮影するのですから環境としては動きやすいです。こんな機会は本当に少ないですから、オトクな撮影会となりそうです。
みなさんのパワーを借りつつ、自分も120%で迎え撃ちます。みんなで一緒に楽しみましょう!!


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続いては「駅」をテーマにした写真展の案内です。
こちちは来月の上旬の開催です。最寄駅は高円寺です。今夏の様子だと開催時期も暑いかもしれません。
ギャラリーへ涼みに来てくださいね!これからプリントを仕上げます。
モニターや画像データでは伝わらない、プリントの魅力を表現できるよう頑張ります!!

以下、案内文の転載です!


【写真展開催のお知らせ】

「Railway Graphic D.E.F.」では、「鉄道風土記-駅憬(EKKEI)-」と題した第2回写真展を開催します。 「駅」は、鉄道と乗客との接点であるだけではなく、地域の顔であり、様々な人間ドラマをも魅せてくれる舞台のひとつです。無機質で都会的な駅もあれば、自然豊かなローカルの駅もあり、その表情は様々。近年では駅そのものを求めて旅をすることも珍しくなくなりました。駅が演出する素敵な一瞬を、個性あふれるメンバーそれぞれの視点で切り取った写真22点や、駅舎たちの肖像写真でまとめ上げます。

日時:9月5日(木)~9月10日(火) 12:00~19:00 (最終日は17:00終了)
会場:ギャルリー・ジュイエ (JR中央線高円寺駅 徒歩9分) http://www.juillet.jp/index.html
出展写真家:今井 英明/内田 伸太/衣斐 隆/遠藤 真人/大鶴 倫宣/大藪 琢也/佐藤 武志/鈴木 剛/高木 比呂志/船越 知弘/吉永 陽一(五十音順)


 
 
今年の夏はまだまだ熱くなりそうです
告知ばかりですみません!!では、また次回~







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                    えんまさ

2013-07-25

データ保存はマッチングから

 
こんにちは、エンドーです!
今回は画像データの保存について勉強をしてきました。
誰もが気になるところでしょう。僕にとっても不安要素のひとつです。
 
ご協力をしていただいたのは株式会社アルメディオさんです。
実際に書き込みのドライブとDVD-Rをお借りして、過去にRAW現像したTIFFデータを焼いてみました。
 
 
 
 
 
 
普段、デジカメで撮影したデータはどのメディアに保存していますか?
僕の場合は外付けのハードディスクに撮ったデータをとりこみ、もう一台でバックアップをとります。
ただし、この方法だと心配なこともあります。例えば、記録する部品ではなく途中の接続するケーブルが断線したり。内部部品が正常に作動しなくなるとか。正直に言ってキリがないことですが、とにかく可能な限りはリスクを減らしたいと考えるようになりました。
 
数ある保存方法のなかで、最近特に興味が沸いてきたのが光ディスクを使うものです。
なぜなら、長期保存用に特化した製品の存在を知ってしまったから。今回アルメディオさんからお借りした
[長寿命DVD-R 10995(ディスク)][10995シリーズ専用DVDドライブ]の組み合わせは、実際に博物館や美術館、文化財を扱う団体などで使われているものです。
 
 
 
DVD-Rは30年・BDは50年耐えるのが、この組み合わせ最大のメリットです。
誰でも操作が出来るくらい、簡単に扱える点も嬉しいです。実はここからが光ディスクの面白いところで、単純にディスクだけやドライブ単体で使用するだけでは効果が薄いのです。つまりは相性の良し悪しが結果に影響与えるのです。わかりやすく言えば、カメラとレンズの間に相性があるのと同じだと考えてください。ほら、デジカメにオールド・レンズを着けて愉しむ人もいるでしょう。それと同じことが光ディスクのキーポイントとなるのです!
 
 
 
 


カメラに関して言えばレンズとセンサーの相性が写真の画質に大きく影響を及ぼします。
光ディスクの場合、ディスクとドライブの相性がデータを長期保存する能力に影響がでます。
ご存知のとおり、市販されているCD-RやDVD-Rは多数の種類があります。各メーカーやブランドによってディスクの性能の幅はとても広くマチマチなのです。実はここに難しい問題が発生しているのです。



結論から言えば
仮に 高性能なディスクを使っても、書き込みドライブとの相性が悪いと長期保存には向きません
逆に 高性能なドライブを使っても、ディスクとの相性が噛み合わない場合も同じです


例を挙げると、ある組み合わせで書き込みを行った市販ディスクを加速試験で検証したところ、数時間後には著しい劣化が始まりました。そのディスクが100時間ほど経過したとき、すでに良好な保存状態を示す基準値から4倍近くも悪化していました。つまり、その組み合わせは長期保存には向いていなかったのです。


それを考えると何の予備知識もなく、単にデータを焼くだけでは不安です。
だからこそ、ディスクと専用ドライブの組み合わせはベストな相性を実現してくれるのです!
そんなステキなものが手元にあるとワクワクが止まらず"あれもこれもDVDに焼きたい"と衝動に駆られてしまいました。

 
 
 
 

「あの路線の最終日の写真も~、バッチリ撮れたお気に入りの写真も~・・・」と過去のデータを引っ張り出して作業すること2日・・・気がついたときには届いた30枚の4.7G・DVD-Rはアッという間に使い切ってしまいました。我ながら恐ろしいです。実は一枚分焼き損ねたのですが、、、


マッチングさえしっかり整えれば、光ディスクへの保存は個人的には有効だと考えています。モニターだってプリンターだって同じです。少々メディアの枚数は増えてしまいますが、ある意味でリスクの分散につながることも事実ですからね。ポジティブに捉える要素だと考えます!
これからも光ディスクは積極的に使いたいものです。




今日はここまで!それでは、また次回~





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                    えんまさ
 
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【関連リンク】
 
株式会社アルメディオ(アーカイブソリューション)-http://www.almedio.co.jp/archive/
 



2013-07-09

コンデジだからできること

こんにちは! エンドーです
やっときましたね、待ちに待った梅雨明けです。
直射日光が肌に突き刺さる季節です。大きめの帽子を被ってどんどん撮影にいきましょう!!
 
 
さて、今日のテーマはコンパクトデジタルカメラ、通称「コンデジ」です。
いまのコンデジは一眼タイプのカメラと比べても優れている点が多く、扱いも簡単です。
最近サブ機としてコンデジを購入しました。決め手になったのがセンサーのサイズ。
欲しかったのは1/1,7インチ型。あえて小さいものを選びました。
なぜ今になって小さいセンサーなのか。その利点を挙げてみましょう!
 
 
 
一番わかりやすいのが、被写界深度(ピントが合って見える範囲)の深さです。写真をみてみましょう~
 
 

 
この写真の焦点距離はどれぐらいに感じるでしょうか。おおよそ標準レンズの相当の画角ですね。
しかし、実際に使ったレンズの焦点距離は 10.7mm 嘘のような数字ですが、これは小さいセンサーだからこそ出来るワザなのです。少し解説してみましょう。
 
 
 
一般的なセンサーサイズを比較すると

【フルサイズ】>【APS】>・・・>【1.7型】

 
 
それぞれに同じ50mmのレンズをつけたときの画角(写る範囲)はフルサイズ基準で

【フルサイズ】50mm、【APS】75mm相当、【1.7型】233.5mm相当

 
 
つまり、センサーが小さいほど画角が狭くなります。逆に50mmと同じ画角が必要なときは

【フルサイズ】50mm=【APS】33.3mm=【1.7型】10.7mm

あれば十分です。
 
 
 
 
ここから先はレンズのもつ特性の問題です。
広角と望遠を同じF値で撮影したとき、広角レンズの方が被写界深度はより深くなります。
 
 
つまり [センサーが小さいと(広角側のレンズが使え)被写界深度が深くなる]のです
 
 
 
 

 
 
この写真もそう。
水滴を表現するためには、一眼タイプよりもコンデジの方が効果絶大です
手のひらサイズのカメラだって能力を引き出せば、ちゃんと応えてくれるのです。
さらにRAW現像までしっかり取り組むと、良い写真が仕上がります。

 
 

 
 
「コンデジは被写界深度が深い写真を撮りやすい」と書きましたが、ボケを生かした作品もできます。
 
 
コツはピントを合わせたい部分にグッと近づいて、絞りは出来るだけ開放側をつかいます。
コンデジの弱点はすぐに回折現象が起きることなので、それを補うためにも有効な手段です。
そうするとピントを合わせた部分はキリッと表現されます。
 
 
 
 
 
話は変わりますが、センサーサイズの違いはフォーマット(規格)の違いですから、被写界深度の違いはもちろん銀塩時代から存在しています。35mm一眼レフカメラの標準レンズは50mmですが、6×4.5判などの中判は80mm、4×5判では150mmが標準レンズです。
過去に小さいフォーマットのカメラもありましたが、今のコンデジに比べると精度が低く、コンパクトサイズかつ高画質なものは一般に普及しませんでした。ある意味、小さいカメラがこれだけの写真を生み出すのはデジタル技術の恩恵ですね。参考までに110フィルムはフォーサーズとほぼ同じサイズと付け加えておきます。
 

 

 


 


すこし難しい内容ですが、いかがでしたか?
大きな一眼レフもいいですが、性能の良いコンデジもまたステキなのです!
サブ機にしておくのも勿体ないですから、最近は結構な頻度で使っています。


カバンに隙間があれば、いつも忍ばせています(笑)
スっと取り出して、パシャっと撮れるのがいいですね。妙な威圧感もなくなりますし。
これも楽しく写真を楽しむ方法ですね。






今日はここまで!それでは、また次回~



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                    えんまさ