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2012-07-03

鉄道写真の流し撮りテクニック(応用編)

みなさん、こんにちはエンドーです。
今日のブログは前回の流し撮りテクニックを使った応用編です。
ここでバッチリ勉強して、他人とは違った写真にチャレンジしてみましょう!!

【流し撮り(速め)+ズーム=追い撮り】


前回はお召列車に蒸気機関車に新幹線と豪華な作例写真でしたが、今回は地味な通勤電車です。(笑)
この写真は一見すると"普通"の編成写真ですが、実はこれも流し撮りの一種である「追い写し」という手法を使ってあります。流し撮りのテクニックにズームを掛け合わせたものです。本当に流れているの?という疑り深い方のために(?) 一部アップにしてみましょう。

△画面の中央した部分をアップ。ほんの少しだけ流すことで車両の輪郭がスッキリと浮かび上がる。

この追い撮りは列車の顔をはっきりと写したいときに有効になるテクニックです。デジタルカメラが高画素になり、今まで以上に問題として取り上げられるようになったのがこの「被写体ブレ」。高画素の写真はぼやけるように写るなどと言われてしまう原因の一つでもあります。
では、三脚にガッチリとカメラを固定して超高速シャッターを切ればこの問題は解決できるのでしょうか?
答えはやっぱり「NO」です。ごくわずかですが絶対にブレています。想像してください、動いている列車に対して止まって(固定されて)いるカメラで撮影するのです。その条件では無理が出て当たり前なのです。さらに最近のデジタルカメラは高画素ですから、簡単に何十倍にも画像を拡大できてしまいます。それが「被写体ブレ」が顕著に現れる原因なのです。

極端ですが、
「1/10秒でブレるものは1/125秒でもブレる。1/125秒でブレるものは1/1000秒でもブレる。」 と覚えておくと良いかもしれません。


【流し撮り(遅め)+ズーム=ズーム流し】


こちらは今までの解説を理解した方には、もう朝飯前といった撮影方法です。「追い撮り」のシャッタースピードが遅いバージョンだと考えてもらえると分かりやすいですね。
「追い撮り」で説明しそびれてしまいましたが、ズーム流しのコツも教えます。それはズバリ焦点距離です。実は前回の基本編と同様に135~85mm程度の範囲内であれば、見かけの速度は遅くなるためズーム流しは誰でも簡単に習得出来るのです。この感覚を身に付けてしまえば、超望遠や標準~広角でもバッチリきまります。ここまでくれば流し撮りはマスター級ですね!(^o^)/


【流し撮り(遅め)+ズーム+???=オリジナリティー】
最後に今まで勉強した技術をフルに活用し、さらにひと工夫加えてあげると・・・
こんな写真も簡単に撮れちゃいます。この車両はとある鉄道公園に保存してあるもので、30年近く動いていません、これからも動くことはないでしょう。だったら写真の中で走らせてしまいましょう!ここまでくればオリジナリティー溢れる写真が出来上がります。どんな技術を使ったかは内緒ですが、こんな表現も出来るのですからやっぱり写真は止められません!!ちなみに、普通にズーム流しをしてもレールと一緒に車輪も流れてしまうので、こんな風には撮れませんよ(笑)
※当然ですが、あなたがどれだけチャレンジャーであっても、動いている列車でこのような撮影方法はしないで下さいね。

二回に分けての流し撮り講座でしたが、いかがだったでしょうか?
今度の鉄道撮影講座では、この講座の実践をVlambメンバーにやってもらいます。どうなるでしょうね・・・楽しみです。



今日はここまで!それでは、また次回~

We love photograph!







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